私の暮らしていたウィーンは、言わずと知れた音楽の都である。
もともと音楽は好きでいろんなジャンルを聴いていたのだが、声楽家の妻
と結婚して当地で暮らしてからは、公私共々クラッシック音楽に深く関わる
ようになった。
日本でも最近はクラッシック音楽を題材にしたアニメなどにも象徴される
ように、より身近になったような気がするが、まだまだ敷居が高いように
感じる方も居られるようである(建築家の認知と似ているかも?)。
ウィーンで暮らして思った事は、音楽が生活の一部になっているという事
である。偉大な過去の音楽家が過ごした痕跡や、世界中から集まってくる
一流の音楽家、それを目指す学生達、耳の肥えた聴衆。。。それらがこの
街のエネルギーとなって人々を惹き付けるのは間違いない。
実際、それまでほとんどクラッシックなど聴いた事も無い、建築の留学生が
「せっかくウィーンに来たのだから一度は」といってオペラを観に行き、
それ以来せっせと足しげくオペラ座の立見に通うようになるのだから不思議
である。